投資

企業型DC+積立NISAで老後2000万円問題は解決するか?

SNSやYouTube、書籍など投資に関する情報は日々、ネットやにアップされ、書店には投資に関する本が山済みで置かれています。

投資の手法については色々な情報があふれています。

その中で年金制度や積立NISAは国がお膳立てをした制度です。国がお膳立てした制度で老後2000万円問題が解決するか検証をしました。

今の年金制度ってどうなってんの?

『現役世代に払われる年金は将来、減ってくる!』『老後2000年万円問題』など、現役世代が引退した時の将来設計に対する不安が叫ばれていますが、日本の年金制度は建物に例えられていて3階建と言われています。

年金の構造(厚生労働省『年金制度の仕組み』から引用し、加工しています)

引用元URL:https://www.mhlw.go.jp/content/000574082.pdf

で、図にある通り3階部分にあたる『確定拠出型年金(企業型DC)』『iDeCO』で積立して、発生した運用益に対する税金は優遇するから運用は個人の責任でやってね!の制度です。

特にiDeCOは宣伝の効果があったのが、加入者数が増えています。

iDeCOは加入者数が増えていますが、条件によって入れる人と入れない人が多いので、ここでは企業型DCについて触れていきます。

**企業型DCとiDeCoの併用が出来るかは個々人で違います。

自分の年金は自分で作る時代が来た!

実際のところ、企業型DCの制度を導入している企業や利用している人はどれだけいるのでしょう?

企業型確定拠出年金の加入者数の推移

(厚生労働省『確定拠出年金の施行状況』 より)

確定拠出型年金の加入者数が増えている=採用している企業が増えている

企業も自分の年金は自分で運用してねの時代になっているな

前振りが長くなりましたが、年金の一部は自分で作る時代が来た事が判ります。

かくいう私の勤務先も確定拠出型年金(以下、企業型DC)を導入しています。

**企業型DCとiDeCoの併用は勤め先の企業によって、規定が違いますのでご自身でご確認ください。

積立NISAはどれだけの人が利用しているか?

積立NISAは企業型DC(個人事業主であれば、iDeCO)と併用して利用が出来ます。

企業型DCやiDeCoは増加傾向にありますが、積立NISAはどうでしょうか?

積立NISAの加入者数を年代別に見ていきます。

就業労働者(15歳~64歳)の内、積立NISAを開いている口座の割合

積立NISA 世代別の口座割合

引用元URL:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/datacollection/index.html

金融庁と総務省が公開している情報から、図を作っています。

積立NISAの口座加入者数も2018年が100万の口座数で2020年9月時点で270万ですのでかなり増えています。

とはいえ、労働者人口全体から見ると参加の割合は多くはないかと思います。

積立NISAの口座の集計が20歳からになっているのと、就業労働者の集計が15歳から64歳までの集計ですので厳密な集計ではないですが・・・

就業労働者数全体から見ても4%しか積立NISAを利用してないとも見てとれます。(2020年9月時点の世代別の口座開設数と比較しています。)

積立NISAで購入できる商品が初心者に向いている件

積立NISAを投資初心者にとっての入り口になるのは次の理由からです。

1.積立NISAで購入できる商品は金融庁が指定した193本の商品と厳選 *

2.積立NISAの枠で購入できる金額の上限が40万円

3.初年度で暴落が来ても、メンタル面のダメージが少ないと思われる。

*2020年12月23日時点 金融庁『つみたてNISAの対象商品』より

投資が出来る商品が厳選されている

ネット証券で投資信託の商品を検索すると2000以上の投資信託の商品が検索されます。それらの商品は信託報酬(≒運用手数料)が高く、資産形成に適しているか疑問がつく商品も多数あります。

対して、積立NISAの投資信託商品+ETFで193本と限られています。(金融庁 2020年12月23日時点)

これは金融庁が将来の資産形成に適した商品とお墨付きを与えている商品です。

ただ、リーマンショックやコロナショックなど、何処かで暴落局面が来るので狼狽して売るのではなく、買った商品をずっと保持している事を前提としてしている商品設計となっています。

投資を開始したら暴落局面がいきなり来てもメンタル面のダメージが少ない

投資を開始したときに暴落が来たとしても積立NISAの枠で投資できる金額の上限は年間40万円の積立ですので、精神的なダメージは少ないと思います。

私は2019年秋に投資を開始しましたが、2020年にコロナショックが発生しました。

その時の心境は下記の記事にまとめていますので、お時間があるようであれば下記の記事を見てもらえたらと思います。

投資素人がコロナショックに直面したら・・・ 投資をやろうとしているけど、暴落が怖いという人もいると思います。実際に私は投資を開始して数か月で暴落に直面しました。投資未経験...

企業型DCと積立NISAで購入する商品からアセットアロケーションを見る

企業型DC(or iDeCO)と積立NISAを投資にお金を回したとして老後2000万円の問題は解決するのでしょうか?

未来は断定は出来ませんが、過去の実績から推測は立てられるので、企業型DCと積立NISAで運用する商品から投資の内訳を確認し、そこから過去の実績でテストは可能です。

ここでは以下のモデルケースで検証してみました。

モデルケース

  1. 企業型DCを導入している企業が勤務先
  2. 企業が1万7千円を負担し、個人負担でマッチング拠出金を利用しない
  3. 企業型DCの年間の購入金額の枠は204,000円とします。
  4. 勤務先の規定で企業型DCとiDeCOの併用は不可とします。
  5. 企業型DCの枠では『DCインデックスバランス(株式60)』を運用
  6. 積立NISAを利用し、年間40万を投資
  7. 積立NISAの枠では『emaxis slim 全世界株式』を運用
  8. 国税局発表の30歳~34歳平均給与400万円を年収とする
  9. 手取りの月収を26.5万円とし、賞与はなし
  10. 投資に使う費用を除くと月の貯金を3万円とする

**平均年収は国税局の調査で30代前半の平均給与から

民間給与実態統計調査結果のURL: 
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/minkan.htm

『DCインデックスバランス(株式60)』と『emaxis slim 全世界株式』を選んだ理由

企業型DCの枠でDCインデックスバランス(株式60)を指定した理由
企業型DCの場合、購入できる商品が限れています。
純資産額が145億円、信託報酬が0.154%になっている点でチョイスしています。

60歳以上でないと引き出しが出来ないので、日本債券も含めたローリスク資産をアセットアロケーションに入れる事で暴落時のバランサーになると考えたためです。

積立NISAの枠でemaxis slim 全世界株式を指定した理由
資産が1929.28 億円と多く、信託報酬も0.1144%と積立NISAで購入できる商品の中でもトップクラスに割安です。(2021年6月4日時点)

アメリカを中心に全世界に投資が分散化されている商品のため、選定しています。

積立NISAをされている方でもこの商品を購入されている方は多いだろうと思います。

1年間で投資する商品と貯金額

下記の図は東北投信様のアセットアロケーション分析ツール「ピザロ!!」

から分析のツールとして利用させて頂きました。東北投信様のサイトも是非、ご覧下さい。

東北投信様のサイトはこちら⇒『東北投信 全世界の未来に投資する』

1年で投資する商品と貯金をピザロに落とし込みをしてみました。

今回は個人の負担をできるだけ無くす形での検証をしたかった為、企業型DCの費用は会社が払う負担金のみとします。マッチング拠出(会社員が金額を上乗せする)を利用しない形で検証しました。

企業型DC+積立NISAの枠で購入した商品のアセットアロケーション

アセットアロケーションは自分が投資する商品の内訳をみる事です。企業型DC+積立NISAで購入する商品の構成は下記の図のようになります。

アセットアロケーション
アセット割合
日本株式12.6%
米国株式25.2%
先進国株式11.6%
新興国株式4.8%
日本債券5.3%
米国債券0.9%
先進国債券1.2%
現金38.4%

アセットアロケーション分析ツール「ピザロ!!」 | 東北投信にて分析

投資にフルコミットをするとタイミングによっては暴落が来ることもあり得るので生活防衛資金として貯蓄に回したアセットアロケーションを組んでいます。

企業型DCと積立NISAで購入する商品で老後2000万円問題は解決するか?

将来になると誰も読むことが正直出来ないのですが、過去の推移からおおよその傾向は算出が出来るので以下のツールを利用させてもらいました。

資産形成将来シミュレーター「アセロラ」by 東北投信

アセロラで分析した結果

積立金額の内訳

企業型DC 会社負担:17,000円

積立NISA:33,333円

貯金:30,000円

個人の積立金は63,333円となります。

このポートフォリオの年率とリスクは以下の通りです。

利率とリスク

これを読み解くと、20年継続して投資した場合は平均して「2.38%」の利率になるという計算です。

利率とリスクについて表にまとめて見ました。

  結果 備考
100万円投じた場合のリターンが2.38%

1年目:102万円の資産

2年目:104万円の資産

・・・

年20年間同じ投資活動をした場合の金額となります。
100万円投じた場合のリスクが9.78%

その年が好景気で+に動いた場合102万円から9.78%プラスの計算⇒111万円に!

102万円から9.78%分マイナスの計算⇒92万円に!

リスクは上振れ・下振れのことになります。
暴落時の時・・・ 102万円から9.78 X 2 =19.64%になりますので82万円になる可能性があります。  

まとめ

仮にこの投資ポートフォリオで20年投資をした場合の資産は中央値が2,388万円となります。元本割れして、10%割り込んでしまった場合は1,694万円になるようです。

甘く見立てれば、何とかなるようにも見えますが、退職する前に暴落が来て滅入りする・・・という事もあり得る話です。

50代、60代の時に株式7割でリスクが取れるかは未知数です。投資とは別に自己投資して昇給を目指す、副業で少しでも収入を得るなど考えた方が良いかなと思いました。

投資は資産形成では重要なツールですが、それだけに頼るのはリスキーだなという感想です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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アキラ
アキラと申します。 オールカントリーインデックス投資を月23万円を投資しているサラリーマンです。D.I.Yで快適なテレワーク環境を作りつつ、日々のストレスフリーを追求をしています。よろしくお願いします